予告だけで泣きそうになってた
「ぼくの名前はズッキーニ」(Ma Vie De Courgette)を観てきました。
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結果ボロ泣き。。後半ずっと涙が止まらなかったです。
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ストップモーションアニメ、というと子供向け作品かと安直に思ってしまっていたのだけど、
いやいやこれは完全に大人向け。
(子供には説明しづらいこともありますし…)
(追記にややネタバレありなので、これから鑑賞予定の方はスルーしてください)
原作はジル・パリスの『奇跡の子』(Autobiographie d’une Courgette)らしいのですが、
映画化に伴い、新装版として出版されたそう。
映画でもじゅうぶんつらいイントロなのに、『奇跡の子』のあらすじ、つらすぎます。。。
銃で親を撃つって…
原作をまだ読んでいないので、どのように脚色されたり映画用に変更されたりしているのかは書けませんので
号泣へとつながったポイントでまとめてみようかな、と思います
号泣ポイント:親への愛情、子への愛情
ズッキーニは不慮の事故で母親を失い、警察官のレイモンに連れられ擁護施設・フォンテーヌ園へと。
園には、親が逮捕された子もいれば、育児放棄をされた子もいて
過酷な境遇の子供たちが集う園だけども、誰一人として親のことを悪くいう子はいないのです。
ズッキーニの父親は“若いめんどり”が好きでいなくなり母親はアル中。
それでも、父親の絵を凧に描いたり、母親が飲んでいたビールの空き缶を大切に持っていたり。
本名「イカール」よりも母親がつけた愛称「ズッキーニ」を心から愛しているのも涙。
これは鑑賞前に仕入れた情報なのですが、
ズッキーニ=courgette
って、「ばか」や「間抜け」を意味する「courge」からきているらしい…
子供は親を選べません。
だけど親に対する愛情って、こういうことだよな、って改めて。
ポール先生とロージーの間に生まれた子に
「この子がもし〇〇したら、この子を見捨てる?」
と、子供たちが質問攻めにするシーンも好きでした。
「この子がおならしたら」とか上段も交えて無邪気に質問しているようですが
「自分は〇〇だから親に愛されなかったんだ」という子供たちの思いがそこに凝縮されていて。
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Copyright RITA PRODUCTIONS / BLUE SPIRIT PRODUCTIONS / GEBEKA FILMS / KNM / RTS SSR / FRANCE 3 CINEMA / RHONES-ALPES CINEMA / HELIUM FILMS 2016
号泣ポイント:シモンという存在★
序盤はいじめっ子、割と早めに主人公と親しくなり
ひみつ道具を用いてカミーユの窮地を救う・・・!
まるで映画版ドラえもんのジャイアンのようなキャラクター。
憎めなくて、愛しい愛しい存在なのです。
頭脳明晰で機転もきいて、人の幸せを喜ぶことのできる、誰よりも優しい子。
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号泣ポイント:初恋★
カミーユに一目惚れするズッキーニ。
母親以外で初めての「好き」という感情。
その恋は、ズッキーニを強くし、優しくさせるのです。
『トリュフォーの思春期』のような、初恋。
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号泣ポイント:レイモンさんという存在
性悪人間なのにトイストーリーやカールじいさんとかも号泣するくらい大好きな私なのですが、
どことなくMr.ポテトヘッドに似てるレイモンポリスに釘付け。
優しさの裏に秘められた寂寥感。
最後にズッキーニとカミーユを自分の家に入れたときの涙。。。
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号泣ポイント:秀逸すぎるシナリオ
セリーヌ・シアマ(『水の中のつぼみ』の監督)が脚本で、
原作をだいぶ端折ってわずか66分というとても短い映画にしたてられているのですが
急ぎ過ぎたり詰め込み過ぎたり、ということなく、
様々なエピソードがあるのに上手く凝縮して、ちゃんと希望のあるラストへともってきています。
レイモンの「子供が親を捨てることもあるんだよ」
シモンの「この年で養子だなんて、珍しいんだ」
などなど、含みを持たせたセリフがあることで物語の内容が何倍にも膨らむのです。
レイモンとカミーユがレイモンさんに引き取られるというエピソードは原作にはないようですので…
原作読んで、そのあともう一度観に行きたいです。
スキー場のこのシーンが・・・原作にはあったのかな。
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非の打ちどころがないくらい、素晴らしい作品でした。
間違いなく今年のマイベスト10に入ると思います。
突っ込むとすれば・・・
・園長先生、園長室のセキュリティはもっと強化したほうがいいですよ!
・給食、ポテトだけでは栄養不足ではあるまいか?
くらいかしら!
私も思いました!
お昼ごはん、ポテトだけなの!?って😁
>NMさま
ですよね!
いくら人形とは言え、そこはもうちょっとおかずを与えて欲しかったです笑